2007-01-01から1年間の記事一覧

カイアポ芋

○カイアポ芋 カイアポ芋は、南米ブラジルの中央に広がるブラジル高原西方のカイアポという山地に自生する白甘藷の一種で、南米の白芋とも称されている。栄養価に優れていることから、インディオの間では健康維持のために、数千年も前から好んで食されていた…

チェストツリー

○チェストツリー チェストツリーは、ヨーロッパから中央アジアを原産とするクマツヅラ科の落葉低木で、ヨーロッパでは古くから女性のためのハーブとして使われてきた。チェストツリーの果実に含まれる成分には、女性のホルモン機能を整える作用のあることが…

マリアアザミ(シリマリン)

○マリアアザミ(シリマリン) キク科のオオヒレアザミで、一般にマリアアザミと呼ばれているこのハーブは、ヨーロッパでは古くから種子を含む全草に強壮、利胆、利尿効果が認められており、肝臓の民間薬として用いられてきた。生活習慣病をはじめとする諸病…

すっぽん

○すっぽんエキス スッポン料理は、強精・強壮に特効のある料理として世界に知られている。中国では3000年前の周時代に王室の膳に供えられ、以来滋養強壮・不老不死の保健食として珍重されていた。特に中国料理のスープでは漢方薬としての効用が認められ…

枸杞茶

○枸杞茶 枸杞はナス科の落葉小低木で、わが国では本州・四国・九州の原野や水辺に自生する。高麗人参とともに古くから中国で漢方薬の上薬として珍重されており、漢方薬の聖典とされる神農本草経にもその効能が記されている。漢方で用いるのは枸杞の実(枸杞…

アマランサス

○アマランサス アマランサスは中南米原産のヒユ科の一年草で、荒地にも水不足や寒さにも強く、生育も早いため、古代アスティカ・インディオがその小さな実(1000粒でも0.5〜1g)を貴重な穀物資源とした。わが国でも江戸時代末期に、岩手地方で仙人…

セントジョーンズワート

○セントジョーンズワート セントジョーンズワートは、WHO(世界保健機構)が全人口の3%にも達すると試算するほど増えているうつ症状への著しい効果でアメリカに旋風を起こしたハーブである。オトギリソウ科の多年草(和名は西洋オトギリソウ)で、古代…

葉酸

○葉酸 アミノ酸代謝、核酸成分の合成に補酵素として関与する成分で、免疫力を高め、ビタミンB12とともに造血にも働くので、欠乏症は貧血(巨赤芽球性貧血)のほか、細胞の成長、再生に支障が生じて胃潰瘍や口内炎、舌炎の原因ともなり、神経過敏、健忘症…

枇杷(びわ)の葉茶

○枇杷(びわ)の葉茶 枇杷はバラ科の常緑高木で、冬に花が咲き、果実は初夏に熟す。ほんのりとした甘みと夏の訪れを告げる旬の果物として人気がある。枇杷の葉についてインド仏教の教典には、葉は無憂扇と呼び、万病に効を奏すと記されている。また本草網目…

フコイダン

○フコイダン フコイダンは海藻から得られる多糖体で、科学的にはフコースを構成糖とし、それに硫酸やウロン酸が結びついた物質である。ほかの多くの多糖体と同じく、このフコイダンにも抗腫瘍作用が認められるという学術研究が発表され、海藻由来の抗腫瘍物…

ヤマブシタケ(山伏茸)

○ヤマブシタケ(山伏茸) 広葉樹林で時に採取されることもあるハリタケ科のキノコで、子実体は傘型ではなく、白うさぎが長い房を垂らしてうずくまったような珍しい形をしており、兎茸、針千本などの別名がある。漢方ではその乾燥物を猴頭といいい、虚弱・消…

ラブレ菌

○ラブレ菌 乳酸菌の利用に新時代を開くものとして注目される菌である。発酵乳製品を常食するコーサカスの人々に長寿者が多く、これが乳酸菌の恩恵であることはよく知られた事実であるが、100種を越えるとされる乳酸菌のうち、腸内で増殖して有効性を示す…

レシチン

○レシチン 大豆レシチンの名ですっかり有名になったリン脂質の一つ。最近はホスファチジリコリンという化学名で呼ばれることも多いが、生体膜を形成する主要成分で、肝臓や血液などの代謝にも深く関与している。また脳の栄養素として注目され、高齢化社会で…

明日葉

○明日葉 明日葉は房総半島や三浦半島、伊豆七島など、温厚な地方の海岸に野生するセリ科の植物で、「今日その葉を摘んでも明日には新しい葉が出てくる」ということで明日葉の名がついたといわれるほど生育力、生命力が旺盛な植物である。大形の多年草で、茎…

舞茸(マイタケ)

○舞茸(マイタケ) その昔、山中で発見した人が喜んで舞い踊ったことから舞茸の名を与えられたといわれるマイタケは、人工栽培技術も確立して食材としての認知度はつとに高いが、近年は薬用キノコとして日本のサプリメント市場に歓迎されている。 同じサルノ…

杜仲葉

○杜仲葉 高血圧・老化・記憶力減退に有効古代中国の薬物書『神農本草経』に「上薬」として収められた杜仲は、中国西南部原産の樹高20mにも達するトチュウ科の落葉高木トチュウの樹皮である。漢方では「肝や腎の機能を高め、陰気を去り、精をつける」とし…

免疫ミルク

○免疫ミルク アメリカのスターリ研究所が開発した免疫作用を持つ粉ミルク。免疫機能を高めるラクトフェリンは母乳に多く含まれているが、免疫ミルクは、ラクトフェリンを母乳以上に多く含み、さらに他の免疫活性物質も加えてある。ガンの予防やC型肝炎の治…

豆乳

○豆乳 大豆を一晩水につけておき、すり潰して加熱し、ろ過すると乳状の液体が得られるが、これが豆乳の原型である。これは豆腐の製造過程で生まれるが、そのままでは青くさい大豆臭があり飲用には向かない。市販されている豆乳は、脱皮した大豆を熱処理し、…

よもぎ

○よもぎ 本州をはじめ四国、九州などの山野で普通に見かける多年草。春先の若葉は草餅に搗き込むことでよく知られ、非常に身近な薬草として古くから親しまれてきた。分献での初出は『万葉集』で、すでに奈良朝の末期には5月の節句に、菖蒲とともに軒先に飾…

リングフィッシュ自己発酵エキス(リカメン)

○リングフィッシュ自己発酵エキス(リカメン) 高圧・暗闇の深海で生息する魚には、高ストレスの極限環境から身を守るため、体内で特異な自己発酵物を産生するものが多い。北大西洋の深海2000mに済むリングフィッシュもそのような魚の一種だ。リングフ…

活性炭(ヘルスカーボン)

○活性炭(ヘルスカーボン) 農薬や睡眠薬による急性中毒の際、その強力な吸着材としての作用で治療に使われるのが薬用活性炭である。毒物を吸着させて体外に排出する力が強力であるが、副作用(便秘)が強く、常時摂取することはできない。 そこで、薬用の活…

小豆

○小豆 小豆は東アジア原産のマメ科の一年草で、ショウズともいい、大豆とともに古くからわが国では栽培され、餡や汁粉、赤飯、小豆粥などと季節を問わず親しまれてきた食材の一つである。 主成分は糖質とタンパク質であるが、特徴はビタミンB1を多量に含む…

紅茶

○紅茶 紅茶の始まりはイギリスと思っている人が多い。しかし、この紅茶も中国から始まった。イギリスに紅茶が渡ったのは清時代(1644〜1911年)初めの1650年代のことだが、たちまち紅茶は人気を博して需要が急伸、イギリスは紅茶の税金で海軍力…

ジャスミン茶

○ジャスミン茶 加湿した中国緑茶やウーロン茶に様々な花を加えて香りづけをし、そのあとに花を除いて乾燥させたお茶を花茶と呼ぶが、ジャスミン茶(中国名・茉莉花茶)はその一つで、花茶の中では最もよく知られている。 中国のジャスミン茶の産地は、福建の…

羅布麻茶

○羅布麻茶 羅布麻は中国の吉林省以南の江蘇、安徽、さらに西方の内モンゴル、陜西、甘粛、新疆など、広域に自生するキョウチクトウ科の宿根草で、繊維質に富んで麻のように用いられてきたところから、紅麻、野朝、沢漆麻など各地で多くの異名がある。また、…

紅花

○紅花 紅花はキク科の一年草で、サフラワー(英名)とも呼ばれる。夏に咲く紅黄色の花を摘み取って薬用や染料、口紅などに用いたことから、古名を末摘花という。開花後、花冠が赤くなった花を集めて乾燥したものが生薬の紅花(こうか)で、漢方薬の古典・菌…

セレン

○セレン 元素記号はSe。人の必須微量ミネラルの一つで、近年、特に注目されている元素である。 まず、老化をはじめ、多くの疾病の原因となる活性酸素の発生を抑え、過酸化脂質を取り除く抗酸化剤としての役割は見逃せない。さらに、ガンの発生を抑え、転移…

烏骨鶏エキス

○烏骨鶏エキス 烏骨鶏は鶏の一種で東アジアの原産。皮・肉・骨が黒紫色をしているところから、烏の文字が当てられたが、中国産のものは全身が柔らかな白い羽毛で覆われているので、絹糸鶏ともいう。韓国産のものには羽毛が黒いものもある。 漢方の古典・本草…

香酢

○香酢 香酢は、中国江蘇省南部の都市・鎮江で造られる黒酢の一般的な呼称だが、黒酢といっても、日本の米酢とは製法も原料も異なる。鎮江香酢の原料はもち米と麦ふすまで、もち米を蒸して酒に仕込む。次にこの酒に籾殻を加え、甕で自然発酵させる。この発酵…

鯉エキス

○鯉エキス 鯉は淡水魚の中でも寿命の長い魚としてよく知られ、現在北半球では寒冷地を除くアジア、ヨーロッパ、北米、東南アジアに、南半球ではオーストラリア、ニュージーランドでも繁殖している。中国では「鯉は川を上り龍になる」という言い伝えから、糖…